© Aiko Yamamoto

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沈黙と解剖

武蔵野美術大学

2013

2400×2400/mm​

Silence and analyze 

Musashino Art University

2013

2400×2400/mm​

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繭玉1つで約1500メートルもの長さをもつ。音の分解、最小限の音を求めて「限り無く無に近い有」を求めるために、素材に繭糸 を選び制作をする。この繭糸、限定された光と角度からでしか目にみえないほどの細さで、単位で言うと細さ3デニール (1d=450m で 0.05g) である。この極細糸に、絵の具のダマを塗ってかためた。音符をイメージしている。この音符たちが、3デニ ールの繊維に鏤められ、まるで浮いているように見える。糸は微風にも反応し、作品は僅かだが確実に揺れ動きつづけている。時 折、ピン、と糸が切れる音もする。とても静かな場所で、神経を研ぎ澄ましたときにしか聴こえないが- 1匹の蚕から吐き出された 、驚くべきパワーを秘めたその糸を「体内に秘められた音のメタファー」として捉え、普段日常のノイズでかき消されてしまう、呼吸 音や心拍音といった、命の音を可視化する試みである。