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雨読



昨年末、紅花からカルタミンという色素を抽出しました。すごい派手な色をしている。

ミクロに潜っていくと、いわゆる「天然物」も、「人工物」も、優劣はないのになーと思う。

分子たちは、結合したがる。空いている座席があれば、そこに群がる。卵子にむかう精子のようだ。

一度席がうまると、もう離れない。それが、化学結合あり、繊維の風合いや色彩となる。「染色されている」と定義できる状態のことだ。

つまり半永久的に、ほどかれることのない化学結合がそこで起こって、完了したということ。ちいさすぎて目にはみえないのだが。

わたしにとってそれは泣ける。

こーやって雨の日は雨の日らしく思考をめぐらし、過ごします。

わたしは祖母と一緒に住んでいるので、雨の日は祖母の昔話をききます。


© Aiko Yamamoto

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